鼻の整形手術
比較的低い鼻筋や鼻根は、少々の材料を用いてより高くよりしっかりとさせる必要があります。一般的に鼻筋を高くする手術はキメラ隆鼻手術またはヒアルロン酸の注射に分かれます。隆鼻手術は長さ、鼻筋、鼻根の3か所の位置について評価する必要があります。
それぞれの方の希望によってパーフェクトな鼻の形を完成させるために、私たちは長さ、鼻筋、鼻根の3か所の位置から評価しなければなりません。鼻の長さのほか、鼻形の幅、割合とラインを考慮する必要があります。鼻筋は高ければ高いほど良いというものではありません。このように顔型の割合、額の高さ、両目の距離、下あごの長さなどを含め、3D隆鼻手術を追求しています。どれもが各個人の顔型に対しデザインする必要があるのです。
新世代の鼻の整形への観念は鼻筋、鼻尖、鼻柱と鼻翼それぞれが独立しています。それぞれの部位に最も適した手術方法による、オーダーメイドなそれぞれの方に対する隆鼻計画を創り出してはじめて「段階式隆鼻」の概念へと発展させられるのです。このような手法は韓国で最も早く使い始められました。このため世間的には「韓国式隆鼻手術」の別名があります。
東洋人の鼻は普通低めで、鼻尖も丸めです。少々の材料を用いて鼻をより高くよく尖らせる必要があります。一般的に鼻梁をあげる手術によく用いられる材料には、それぞれキメラ鼻プロテーゼとヒアルロン酸注射があります。
キメラ(Chimera)は複合式の新たな材質です。もともとのシリコン鼻プロテーゼを改良し、Gore-texでシリコン鼻プロテーゼの外層を包み込んでいます。Gore-texの表層には多くの小さな穴があります。Gore-texを鼻にインプラントした後、時間と共に新たな組織がGore-texの穴の中に入り込みます。これがシリコン鼻プロテーゼにおいて、以前最も大きな問題であった移動の問題と被膜拘縮を引き起こしていましたが、どちらも大幅に改善されています。キメラ鼻プロテーゼは外観だけでなく触った感じでもよりナチュラルなものとなりました。
注意すべきなのは隆鼻手術のデザイン時、鼻梁の高さを高くするほかにも、お顔全体、眉や目に「調和した」感覚があってはじめて美しいものとなることです。例えばお顔の比較的大きな方に幅の狭く真っすぐな鼻を組み合わせると、かえって情に薄いような感覚を与えてしまいます。高く深い二重に高さの足りない鼻と額、目の周りを組みあわせると、かえって故意に整形したような感覚を与えてしまいます。このため鼻の他、必ずお顔全体のその他のパーツが調和しているかどうかを考慮する必要があります。
鼻の整形において、ヒアルロン酸は一種の液体の鼻骨のようなものとなります。鼻根部に注射すると、まるで人工鼻骨のようにナチュラルでしっかりした効果を得られます。ヒアルロン酸での隆鼻はすばやく安全で、施術後すぐにその効果がわかります。完全に傷跡がなく、ほとんど青あざや施術後の腫れの問題も起こりません。効果は9-12か月間前後維持できます。さらにそれぞれの鼻の形に応じたカスタマイズが可能です。
材質
シリコン
Gore-Tex
Chimera
ヒアルロン酸
自家骨
生体許容性
低い
完全に許容
完全に許容
完全に吸収
僅かに吸収
位置の移動
簡単に位置が移動する
高さがわずかに下降する
位置が移動しにくい
量が多いと拡散する可能性がある
位置が移動しない
触り心地
比較的不自然
よい
よい
よい
最も良い
被膜拘縮
高い
ほとんどない
ほとんどない
ない
ない
収縮程度
ほとんどない
高い
低い
次第に吸収される
低い
鼻翼の幅が広く厚みがある場合、単純に隆鼻手術だけを行っても効果は非常に限られています。鼻翼縮小術を組み合わせることで、同時に鼻翼の太さや幅や厚みがありすぎる、大きすぎるといった問題を改善できます。
正面から見て鼻翼の幅が両目の内側の間の距離を超えている場合、広めの鼻翼に属します。治療方式は鼻孔内で鼻翼を縮小させ、余分な皮膚と組織を切除した後縫合します。さらに進んで鼻孔のベース部分の距離を縮めます。
正面から見て正常な鼻翼の厚さは大体5㎜前後です。厚すぎる場合、鼻孔内から鼻翼を薄くする必要があります。
鼻翼の幅が広めで重度でない場合は、内部切開方式で手術を行うことができます。ただし注意しなければならないのは、鼻翼は同時に幅が広すぎる、大きすぎるまたは厚すぎるといった問題を抱えている可能性があることです。この場合は外部切開方式で多めの皮膚と組織を切除し、同時に矯正してはじめて徹底的に鼻翼の問題を改善できるのです。
治療と効果はそれぞれの方で異なります。上図は実際に隆鼻手術を行った後の成果となります。
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Q：鼻を高くした後、目の距離が近づくことはありませんか？答えを見る
回答はYesとも、Noともいえます。
眼の距離が変化しているかどうかについては、
例えばこの1枚の紙があります。私たちの眼がこの紙の両側にあるとイメージしてください。
このファントムを重ねた際、厚みは大体0.3~0.5㎜となります。
このためこの下に一つ物を重ね、さらに施術後の腫れが加わわります。
一定期間、確かに距離を縮める効果があります。
ただし腫れが収まるにつれ、私たちの皮膚も自然な拡張効果があります。
そのため距離も引き戻されるのです。
このため実際上、眼との距離には特に大きな差はありません。
しかし視覚的な効果において、見た感じ目の距離が比較的近づいている効果があるのです。
これは視覚上での錯覚です。
今さっき描いた円に、その中間の上側に目線の焦点をこのポイントに当てたとします。
この両側のラインが、ここを通過する時、ここ(左図)は幅が広くなったように見え、この(右図)は狭まったように見えるのを感じるでしょう。
これが視覚上の錯覚です。
鼻が高くなったときにも、確かに目が比較的近づいたように見える効果があるのです。
Q：鼻を高くした後、鼻が白くなったり赤みを帯びて見えたりしませんか？答えを見る
確かに一部の方にはこうした問題がありますが、実のところ回避することができ、さらに非常に稀な現象です。
見た目の上で赤みを帯びて見えるのは、慢性の炎症または感染によるものです。
局部の血管が拡張し、赤みを帯びているように見えるからです。
全て自分自身の体からの材料を使用した場合は、外部からの物ではない為、排斥反応は起こりません。
この場合、施術後の赤みを帯びる状況も回避できます。
白くなる場合ですが、これは皮膚が薄めの場合に内側のファントムが透けて見えるためです。
このため一部の方はシリコン鼻プロテーゼを中に入れた場合、
太陽の光が強めまたは暗い時、横からの光を浴びると発光したかのように見えるのです。
本当に発生している場合は、個別のケースでの皮膚組織が比較的薄い場合として、
ファントムの外側を患者自らの筋膜で包むことで、こうした状況の発生を減らすことができます。
Q：鼻を高くした後、眼鏡をかけても問題ありませんか？答えを見る
鼻を高くした後にも、眼鏡をかけてもちろん問題ありません。ただし一般的には一定期間着用しないようお勧めします。
一般的には約4週間前後休み、腫れがひいた後着用するよう勧めています。
眼鏡を着用すると、隆鼻材料の位置が移動し変形してしまう恐れがあるからです。
一部のケースでは可塑性の高い材質を使用するため、安定した後に着用するよう、6週間後からの着用を推奨しています。
Q：鼻を高くした後、「豚の鼻」を真似る動作をしても大丈夫ですか？答えを見る
回答は一部の方には問題なく、一部の方にはダメだと言えます。
違いの由来は、鼻突を構築するのにどのような材料を使用したか、です。
もちろん同種移植片の材料も、自分自身からの材料もあります。当クリニックでよく用いているのはどれも患者自身の軟骨であり、最もよく用いられるのが耳の軟骨または肋骨です。
どちらも軟骨ではありますが、軟骨には3つの種類があります。
鼻の中の軟骨はどれも比較的堅固で硬く、硝子軟骨と呼ばれており、弾力性もあまりよくありません。
鼻尖の下側の鼻軟骨を構成するのは、やはり耳の軟骨が弾力が比較的よいため、弾性軟骨と呼ばれています。
弾性軟骨の使用後の触り心地も、比較的柔らかとなります。
一部の方の鼻は空間が足りず、鼻も短めで上向きです。
鼻を高く支えるためには、必ず支持力の比較的良い材料を使用しなければなりません。
こうした構造の時、透明軟骨の使用か、硬めな同種移植片のプロテーゼを考慮することとなります。
こうした比較的がっちりとした材料を使用しすることは、触った後の柔軟性が比較的硬く変化することを表します。
別の面では、鼻尖が活動できない状況においてかさぶたとなる問題です。
施術後のかさぶたの組織は、1年後ゆっくりと軟化していきます。
このため最初は比較的硬めですが、1年後には大部分が動くようになります。
もちろん弾性軟骨とその他の材料を使用した場合を比べれば、弾性軟骨の動き具合はより良くなります。
Q：韓国式隆鼻手術とは？答えを見る
韓国式隆鼻手術は台湾人が命名した名前です。
構造式隆鼻の概念をもたらしました。
鼻を全体から見るのではなく、鼻背(鼻筋)、鼻の外側、鼻尖、鼻翼それから鼻梁を含む
それぞれの次点の構造に分解し、
さらに全体と額、下あごの関係を追加しています。このようにそれぞれの次点の単位で異なる問題に対してデザインし、
カスタマイズされた手術方式を創り出すことがいわゆる韓国式隆鼻手術となります。
Q：二段階隆鼻、三段階、四段階の違いは何ですか？答えを見る
これも台湾人が創り出した名詞の一つです。
主に先ほど述べた通りで、
一部の方は鼻の形はよくて、山根部が低いだけ、
また一部の方は鼻根は低くないですが鼻突が上向きまたは鷲鼻である、また一部の方は純粋に鼻の中間部が高い、鼻翼が広すぎるといった状況にあります。
二段式とは一般的にこういったことを指しています。同時に鼻尖と鼻梁の部分を調整するため、二段式と呼ばれています。
時によっては眉間が非常に落ちくぼんでいるため、同時に充填する必要がある場合があります。こうした上中下が三段式と呼ばれます。
少数のケースで、鼻梁または鼻翼が同時に調整する必要があり、これを四段式隆鼻と呼びます。
現在多くの方がより多くの五段式隆鼻を提出していますが、実のところはさらに多くのその他の部分、
例えば鼻の外側のくぼみの充填を行います。これが各部位に分かれてそれぞれの次点となる結合の調整を行うため、多段階式に分かれることとなります。
何段階といった呼び方は重要ではありません。重要なのは構造式の方法で、鼻の形の概念を新たに組み直すことにあります。
Q：鼻を高くする際のインプラントにはどのような選択肢がありますか？答えを見る
大きく分ければ、いくつかの材料に分けることができます。1種類目は自分自身の体からもたらされるもの、もう1種類は人工的に合成されたものです。
それから新たな材料で、同種移植片処理されたものです。
自分自身からの材料は、もちろん自分の体から取りだす必要があります。
このため良い点は排斥問題が起きないことです。悪い点は傷口が1つ増えることです。
自分自身の耳の軟骨または肋骨をとっても、良い点はいったん成形されると、ほとんど一生涯問題がないことです。
よく用いられる人工的な鼻骨に最もよく用いられるのがシリコンです。
そして最近比較的よく用いられるのがキメラまたはGore-Texです。
どれも非常によく用いられる人工的な材質で、良い点は新たな傷口を必要としないことです。
悪い点は、少数でやはり排斥の状況が発生する可能性があり、取りださなければならなくなることです。
Q：鼻を高くするのに耳の軟骨を取り出した場合、耳は変形しませんか？答えを見る
一般的に耳の軟骨を利用する方法で、耳の主な構造を破壊することはありません。
このため当クリニックでは内側に近い、比較的深い部分のみを取り出します。
基本的な構造は残っているので、耳に変形が起きることはありません。
耳の軟骨を採取するプロセスは非常に簡単で、施術後の傷跡もきれいに隠されています。
このため自分の体から採取する材料としては非常におすすめできる部位となります。
Q：隆鼻手術は痛くありませんか？どのくらいで腫れは収まりますか？答えを見る
隆鼻手術の施術後の痛みは我慢できる程度であり、大部分の方が耐えられる痛みです。
施術後の痛みに最も関係があるのは、引っ張りと動きの関係によるもので、はじめて施術後の痛みとなります。
手術する部位は鼻であり、時には耳の軟骨を採取します。これらの部位は比較的動きが少ない部位です。
このため大部分の方は痛みを耐えることができると感じています。少数の方の場合に肋骨を採取します。
セキ、呼吸の際に引っ張られますが、現在は効果の長い神経遮断の方法があるため、大幅に施術後の痛みの状況を改善できます。
大部分の方は、手術の痛みは耐えられます。
どのくらいで腫れが収まるのかついては、大体手術前、2日目の夜から3日目が最も腫れます。
2週間前後で8割の腫れが収まり、1か月前後でほとんど消えていきます。3か月前後で自然になります。
ただし全体の皮膚が完全に収縮して戻り、位置が定まるのは1年前後となります。
Q：傷口はどこにありますか？目立ちませんか？跡は残りませんか？答えを見る
一般的に内開式の場合、傷口は鼻孔の内側にあり見えません。
開放式の入口の場合、鼻梁に小さな切り口があります。
この切り口の跡は、はじめは見ることができますが、3か月前後で目立たなくなり、1年後にはほとんど見えなくなります。
Q：隆鼻手術は永久的なものでしょうか？答えを見る
隆鼻手術が永久的な方法であるかどうかは、使用する材料が自分自身の体からか、外部からかによって決まります。
自分自身の体からの材料はいったん安定した状況のもとで、永久的にする方法があります。
一部の外部からの材料または自分自身からの材料が感染、位置の移動、突き抜ける場合は再度手術が必要となります。
ただし大部分の状況においては、外来物であっても、これ等のプロテーゼのどれも十数年から二十年入れておいて問題はありません。
Q：施術後どのくらい包帯で固定する必要がありますか？鼻はどのくらいで固定されますか？答えを見る
手術後、鼻の外側に通気性のある包帯を一層貼ります。
主な目的は腫れがひくのを手助けすることです。そして中のプロテーゼの位置が移動してしまうのを防止するためです。
一般的に大部分の医師は習慣的に1週間前後で開放し、その後包帯を取り除くことができます。
中のプロテーゼは、一般的に2週間前後で初歩的な粘着があり、1か月前後で非常にしっかりとしたものとなります。
少数の方を除き、可塑性の比較的高い材質を使用していますので、6週間前後ではじめて安定します。
傷口の癒合状況は、外側の傷口から大体イメージできます。プロテーゼの固定状況と同じくらいであり、約4から6週間でとてもしっかりしたものになります。
Q：L型鼻プロテーゼは鼻から突出しやすいのではないでしょうか？答えを見る
ある人の鼻に移植したプロテーゼが突き出したということをよく耳にしますが、非常に怖く聞こえます。
主な原因は初期にL型のシリコンプロテーゼを使用していたことによります。同時に鼻背を延長し、同時に角度を高く支えるよう希望していたからです。
このため鼻尖の部分に非常に大きな圧力が加わっていました。シリコンは材質が滑り動くことから、非常に長い時間がたつと、このようにすり減り続け、その部分の皮膚がどんどん薄くなり、突き出すという状況を創り出していました。
現在大部分で直接このようなL型鼻プロテーゼを使用することは少なくなりました。当クリニックでは鼻梁の部分には患者自身の軟骨を使用しています。
鼻尖の部分には、鼻尖の下にさらに患者自身の軟骨を重ねるかその他の軟骨を重ねることで、大幅にこうしたプロテーゼが突出する状況を減らすことができました。
1.手術後は短期的に軽い鼻血が出る可能性があります。傷口からの大量出血、非常に強い痛みがある場合は、ただちに診察を受けてください。
2.傷口の乾燥、清潔さ、血痕がないよう保つ必要があります。消毒綿に生理食塩水をつけてきれいに拭き取った後(強くこすらないでください)、さらに消毒綿に軟膏をつけて薄く塗ります。1日2-3回、施術後1週間で抜糸となります。
3.アイシング：3-5日以内は傷口をアイシングする必要があります。傷口の晴と痛みを軽減するために毎回10-20分間行ってください。回数制限はありません。
4.ホットパック：診察後医師のホットパックを始めるかどうかの評価後に行ってください。1時間ごとにホットパックを10分から20分間行い、温度は決して熱いもので行わないでください。
5.決して鼻の部分を強く押さないでください。また施術後1か月以内は眼鏡を着用しないようにしてください。
6.傷口の血腫を防止するため、長時間頭を下げたり、力いっぱい何かをしないようにしてください。
