顎形成手術

美しいオトガイ(顎先)は、3つの要素を兼ね備えています。割合、形状と全体のフェイスラインとの調和です。
割合とはオトガイ(顎先)の長さとしゃくれ具合を指します。
形状とはオトガイ(顎先)のカーブを指し、角型、カーブから尖った形まであります。
ただし割合と形状は本当の基準ではありません。ある形状のオトガイ(顎先)は、とある形状のフェイスラインからすると長すぎたり、別のフェイスラインに合わせるとちょうどぴったりになったりします。ある形状の下あごはとあるフェイスラインでは可愛らしく見えますが、別のフェイスラインではかえって不自然になります。どれもが第三の要素、顔全体のフェイスラインとの調和に関係しているのです。このためオトガイ(顎先)の調整方法を決定する際、全体性を考慮することが最も重要となるのです。
オトガイ(顎先)の整形でよく知られるのは、アゴプロテーゼかもしれません。一般的には3種類にわけることができます:一時的な充填物、プロテーゾ、自家骨移植による整形です。
アゴ形成でよく見られるフェイスタイプ

オトガイ(顎先)がフラットなため、フェイスラインが立体的でない

オトガイ(顎先)が短すぎて、フェイスラインが角ばっている

オトガイ(顎先)が後退しすぎている、または短すぎる
顎形成でよく見られる方法の比較
ナチュラルさ
不自然
充填物と比較してナチュラル
最もナチュラル
顎矯正手術で最も簡単なのはプロテーゼを用いることです。利点は手術が簡単で素早く、回復する時間が早いことです。欠点は感染症のリスク、位置移動のリスクとシリコンの骨への侵食となります。しかしさらに重要なのは、一部のケースのみに適していることです。プロテーゼで選べる形状には限りがあり(一般的には3㎜、5㎜、7㎜、9㎜に分かれます)、すべての方のリクエストを満足させることができないからです。プロテーゼでの感染率はその他の2種類と比べてわずかに高くなってはいますが、医療用材料は日進月歩であり、現在medporというプロテーゼはデザインにおいて体の組織と密着して結びつくことができるため、感染の確立を大幅に低減できるのです。
自家骨移植の利点はそれぞれのケースに応じて長さ、角度(凸度)と形状を改善できることです。特に非対称のケースにおいて、その改善効果は顕著です。自家骨移植の場合、排斥性、感染率、異物感のリスクが極めて低くなります。欠点は手術が技術的に比較的複雑であることから、手術室の設備に対する要求が高めであることです。
顎形成術でよく見られるフェイスラインの改善方法

オトガイ(顎先)がフラットなため、フェイスラインが立体的でない
プロテーゼを選び、オトガイ(顎先)を前進させることができます。またはオトガイ(顎先)の骨片を前進させる手術方式で、オトガイ(顎先)を前と下向きに延長させます。顔の下半分がより立体的に見えるようになります。これも一時的な充填物と人工インプラントではできない方法となります。

オトガイ(顎先)が短めなため、フェイスラインが角ばっている
オトガイ(顎先)を下向きに伸ばしたいのなら、オトガイ(顎先)の骨片を前進させる手術方式で伸ばすことをお勧めします。手術の設計上、オトガイ(顎先)を前進させ下に伸ばすのでなく、ただオトガイ(顎先)を下向きに伸ばすのであれば、不自然なフェイスラインとなります。ただしご自分の骨を利用して下向きに伸ばした場合、フェイスラインがより長く修正され、女性が最も苦手とする四角顔も併せて改善されます。

オトガイ(顎先)が後退しすぎている、または短すぎる場合
オトガイ(顎先)が後退しすぎている、または短すぎる方は一般的にかみ合わせの面でも問題を抱えており、歯の問題も併せて考慮しなければなりません。歯とオトガイ(顎先)を一緒に前進させ、同時にかみ合わせとフェイスラインを改善できる、顎矯正手術はまさに最良のソリューションと言えます。このタイプの方はしばしばご自分にいびきや睡眠時の無呼吸の問題があることを知りません。オトガイ(顎先)の厳重な後退により、オトガイ(顎先)と首が密着した状態が発生して、気道が圧迫されイビキや無呼吸の症状が発生するためです。
顎形成術の症例